らっこちゃんのブログ

切迫早産と診断され自宅安静を指示された妊婦のブログ。自宅安静時に始めたこと、子どもが生まれた1年後夫が原発不明がんになり、2年間の闘病生活を経て天国へいく。

歌に感謝しています

両親も義両親も健在で、私の夫だけが先に逝ってしまっている

 

米津玄師のlemonは、レモン農家だった最愛の祖父を亡くした時を想って書いた詩らしい。

 

だから失恋ソングのようでいて、大事な人を亡くしたことを歌っている。

歌詞の2番はおじいちゃん目線に切り替わってるらしく、遺された人がどう思われてるかなんて想像してなかったから涙が出る。

 

うちは子供の記念樹にレモンがあって毎年1個は収穫してるので、切り分ける果実として主人のことも思い出すだろう。

 

家族ですら本当に理解してくれないような辛い気持ちを本当に分かち合ってくれる人が歌にいます。だから私にとって音楽は薬みたいなもので、人生のどん底で救ってくれた歌にいつも感謝しています。

 

一度目のどん底の時、森山直太朗の「生きてることが辛いなら」を聴いて救われた。あれは本当に死にたいって思ってる人にしか響かない特効薬なんだと思う。その時からずっと森山直太朗さんのファンを続けています。本当に感謝してることはきっと忘れないんだろう。

 

二度目のどん底は今、宇多田ヒカルの沢山の歌や米津玄師のlemonに寄り添ってもらっている。

 

一番大事な人を亡くした悲しみは、同じ経験をした事がある人にしかきっとわからない。親ですら本当に心に寄り添ってくれなかった。

 

もっと辛い人がいるとかよくある事だと返答する人に愛は無いと思う。共感がないなら何も言わない方がマシで、そんな冷静になればわかることなんてその時その人には関係なくて辛いのだから「周りを見なよ」よりも「そうだよね」の一言がどれほど救いになるかきっと優しい人にしかわからない。教えてほしいんじゃない、共感してもらいたいんだ。

 

私のどん底は、いつも恋愛であることに気が付いた。悪い事ばかりじゃなかったけど、一番辛いことはいつも恋愛が首位入りだ。

 

本が好きな人が「似ている人に会いたければ本を読みなさい」ってよく聞くけど、私の場合は歌で会えたから皆んなに効く万能薬も万人の解決策も無いんだと知る。答えは自分で見つけなければ。そして、そうではないきっと誰かが見つけてくれる場合もあるんだろう。

 

「時事の初心忘れるべからず」

どんなに経験豊富でも新しい環境で始めた事はみな初心者であるということ忘れない。

 

歌に感謝している

心に寄り添ってくれるから共感してくれるから

 

夫に感謝している

色んなことあったけど愛してると最期言ってくれて沢山のことを遺して教えてくれたから

もう少し待っててね

 

ありがとうという気持ちは、人や読んだ漫画や文書や歌や幸運に宿っているから良い波長っていつも人の心から生まれるのかも知れないと思う

 

悲しい時は共感を

嬉しい時は伝えて

この世の中を生き抜こう

 

夫に死ぬまで一緒に過ごしてくれてありがとうと思います。

 

起きた不幸よりも感謝が忘れられない。