夫を亡くすということ
夫を亡くすという事は、両思いのまま引き裂かれるということ、どちらも望んでいない別れということ。
夫にただ会って話したい気持ちより、ずっと一緒に暮らしたかった願い。
沢山ごめんねと思う。沢山ありがとうと思う。
これからは何をしても一般家庭より幸せではないと思う。
子供が「パパに会いたい」というたびにごめんねと心から思う。きっとパパも同じことを思っている。だから夢の中に出てきて沢山遊んであげてほしいと願う。
色んなものを遺してくれた夫から離れたくない。将来は自分の骨と夫の骨を重ねて埋葬してほしい。だから再婚はしたくない。
子供が夫似だから子供の顔を見て幸せな気持ちになる。神様は私が一人でも生き抜けると思ったのだろうか。周りの人達に精一杯助けてもらう覚悟が出来てきた。
天国の仏Tunesで、子供の成長を見守っていて欲しい。
エンディングノートを書いて、ゴールまでの長い寄り道をしていこうと思う。
30代前半でその準備に気付かせてもらえたのは大きな経験だと思う。
今はもう、ほとんどのことが怖くない。
夫に出会い、夫がいなくなった自分の人生のすべては余談。